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『自由の女神』―アメリカンウォーターフロントを歩く #d_advent

ブログを立ち上げたのは今年からですが、去年友人が参加していて面白そうだと思ったので今年の「#d_advent」に参加させていただきました。

「サンザシの庭」のSeinaと申します。

はじめましての方も、そうでない方もよろしくお願い致します。

 

アドベン企画を通して、他の方のブログを拝見させていただいたのですが、はてなブログユーザーの方が多いですね。

(無料で使用している癖に、こう言ってはいけないのでしょうが)使い勝手が悪いブログを使っている私の情報情弱ぶりが明らか…。

ただでさえ拙い文章なのに、スマートフォンからだと尚更読みづらいですが、どうかお付き合いください。

PC版表示をおすすめします。

 

本来アドベン企画としてエントリーしたいと思って書いていたのは『クリスマスの13日間を"読む"』という記事。

ナイトメアホリデークリスマスバージョンのマダム・レオタの台詞が美しくて大好き…というだけの記事。

あんまり大した内容にはならなかったので、こちらの方をメインとさせて頂きます。

どうせなので、クリスマス当日にこの記事をアップします。

(追記:解説が思うように書けず、結局、クリスマスは過ぎてしまいました。恥ずかしいことに、未だに書きあがっていないのですが、いつか必ずご紹介したいと思います。)

 

さて、本題です。

 

あらゆる国の地域の歴史、文化、言語…等々は様々な手段によってパークに反映されています。

その反映されている部分一つ一つにクローズアップした記事を書いていきたいと、私はずっと思っていました。

しかし、全く書けていません。

もう実質、映画の感想ブログと化しています。

この機会に本来書きたかったことを書いてみようと思います。

 

今回のテーマはアメリカンウォーターフロントにおける「自由の女神」。

今回はクリスマスイブ前日なので、クリスマスにピッタリな(…かどうかは知らないけど)映画も交えてお話ししたいと思います。

結局、映画の話題ですけれど…。

あらすじは…ええっと、ごめんなさい、面倒なのでタイトルに映画.comのリンク貼ったのでそっち見てください…(笑)

 

アメリカンウォーターフロントはニューヨークをモデルとした部分と、ニューイングランドをモデルとしたケープコッドと呼ばれる部分の二つエリアから成り立っています。

今回のお話の舞台はニューヨーク。

ニューヨークのシンボルといえば、自由の女神像。

アメリカンウォーターフロントのニューヨークでは、観光名所である自由の女神を像そのもので見ることは叶いません。

しかし、「ニューヨーク・デリ」の看板のイラストとして自由の女神像の姿を見ることができます。

 

 

自由の女神像は、アメリカの独立戦争を支援したフランスがアメリカの独立100周年の際に贈ったものです。

右手にトーチを掲げ、左手に独立宣言書を持つその姿はあまりにも有名。

自由の象徴として知られていますね。

 

また自由の女神は、フランスとの友好関係の象徴でもあります。

映画『ナショナルトレジャー2/リンカーン暗殺者の日記』では、フランスにある自由の女神が謎を解くカギとして登場します。

 

 

一作目は「独立宣言書」が謎を解くカギとして登場し、題材も「独立戦争」でした。

二作目では「南北戦争」が主題となっていますが、自由の女神という独立戦争の歴史と関わりのある像が登場しています。

ちょこちょこ問題視されている部分はありますが、面白い映画ではあるので、ご興味がある方はぜひ。

(余談ですが、私はアビゲイル・チェイス博士の仮装をずっとやりたいと言ってます。どなたかベンかライリーをぜひ…)

 

自由の女神像がもつ意味をもう少しみていきましょう。

 

ここで、ご紹介する映画は『タイタニック』。

タイタニック号はイギリスのサウサンプトンの港からアメリカのニューヨークの港を目指します。

主人公のジャック・ドーソンの友人ファブリツィオは"I can see the Statue of Liberty already. Very small, of course."

と「もう自由の女神がみえるぞ」と冗談を言います。

このシーンは本当に名シーンだと思います。

 

 

ところでなぜ、ファブリツィオは「自由の女神がみえるぞ」と言ったのでしょうか。

 

1892年に自由の女神像の建つエリス島に移民管理局が開局しました。

19世紀末から20世紀初頭まで、ファブリツィオのような移民たちは、海を渡ってアメリカにやってきました。

大きな自由の女神像は移民たちに「アメリカの玄関口についたぞ」と知らせていたのです。

 

東京駅から京葉線の電車に乗って、窓をみてディズニーに来たぞ!とまずテンションが上がる最初のポイントが、ディズニーランドホテルみたいな感じかもしれません。(えっ、違う…?)

 

これは、ローズはタイタニック号の悲劇から生還し、ニューヨークへ辿り着くシーンからもその背景を読み取ることができます。

彼女は甲板の上で雨に打たれながら、自由の女神像を見上げます。

このとき、ローズはアメリカに着いたことを悟ったというわけ。

上流階級であるローズですが、故郷のアメリカに帰ることを嫌がっていました。

なぜなら、アメリカに帰れば気の進まない結婚が待っているから。

しかし、結果的にアメリカに渡ることで、束縛する母親と婚約者から逃れて自由を獲得することができました。

そんな彼女の自由を暗示するかのように、自由の女神が登場するのも面白いですね。

また、ローズの自由獲得という点は古いヨーロッパ的な階級制度の否定という見方もできそうです。

 

話がそれましたが…。

要するに自由の女神像は、移民たちに「ここはアメリカですよ、あなたたちはアメリカに着いたんですよ」と知らせていました。

その様子を描いたフランク・レスリーのイラストは有名かと思います。

 

ここで、東京ディズニーシーの13周年を記念して発売したクリアファイルについても触れておきます。

 

 

中を開くと号外新聞がはさまってるようなデザインになっています。

 

(下に写っているのは私のシュガーラッシュのパーカーです。ラルフの手(笑))

 

この号外新聞の見出しに「LADY LIBERTY'S LAMP RESTO...(Restoration[復元]と続くのでしょう)」とあります。

Lady Liberty(レディ・リバティ)とは自由の女神像の愛称。

正式名称は「世界を照らす自由(の像)」ですが、さまざまな愛称で呼ばれています。

この記事は、自由の女神像のランプの復元を終えたことについて書かれています。

「自由の女神」の「ランプ」とは、トーチの火の部分のことを指しているのでしょう。

因みに、建立100周年に向けて1984年に実際に修復作業が行われています。

その際に、独立記念日にトーチの灯りの付け替えを行うためにトーチを引きおろしました。

もしかすると、その出来事へのオマージュ記事なのかもしれませんね。

 

見出しは「Ships and Immigrants Welcome The Return of The Beacon of Hope to Harb(or)」と続いています。

トーチの修復が終わり、希望の光つまりトーチの光が戻ってきたぞ!と船に乗る移民たちが(きっと彼らを乗せている舵を取る船員たちも同様)喜んでいるということを伝えているニュースなんですね。

移民たちを含めた海を渡る人々と自由の女神の関係がいかに深いものかを物語っています。

また「希望の光」と書き表しているところもいろんな象徴性を窺わせます。

 

ファンタスティック・ビースト』も、イギリス人である主人公のニュート・スキャマンダーの乗る船と自由の女神像からはじまります。

 

1:48あたりから自由の女神像のシーンになります。

 

ちなみに、ファンタビは同じ20世紀初頭のニューヨークを舞台としていますが、アメリカンウォーターフロントよりも時代はあと。

なので、映画ではアール・デコ様式が採用されています。

ディズニー・アンバサダーホテルのデザインにもアール・デコが使用されていますね。

時代設定は1920年代であり、ファンタビは第一次世界大戦を経験したあとの時代ということになります。

(世界線違う設定だったらごめんなさい。)

つまり、人間は戦争をする、暴走しうるということを魔法使いは知っていたことになります。

だから、彼らもまた人間に対して排他主義的な態度をとっていたのかもしれません。

 

さて、東京ディズニーシーに戻りましょう。

ヴェネチアンゴンドラの行き交う水路をに挟まれて、アメリカンウォーターフロントに足を踏み入れ、そのまままっすぐ進むと、目に見えるのは…

 

 

海からやってきた人々をアメリカの玄関先で出迎えてきた、自由の女神像の姿。

アメリカンウォーターフロントでは、自由の女神を"像"としてみることはできません。

けれども、当時の海を渡ってきた人々にとって自由の女神像がどんな存在だったかを知る我々の眼には、絵の中からしっかり私たちを出迎えてくれているかのように映ります。

 

私はこの絵をみるたびに『海の上のピアニスト』のこの台詞を思い出します。

 

 

1:10から始まります。最初からご覧になりたい方は巻き戻してください。

 

そう、"America!"という歓声。

 

(本当はその前に、印象的なナレーションがあるのですが、そこも含めて気になる方はぜひ本編もご覧になってください。)

 

海の上のピアニスト』も私のお気に入りの映画。

良質な音楽映画だと思っています。

原作はイタリア人作家アレッサンドロ・バリッコによる小説。(でも、映画は英語です。)

回想によって海の上の出来事が語られるのは『タイタニック』と似ています。

実在したピアニスト、ジェリー・ロール・モートンも出てきますので、20世紀初頭の雰囲気をより味わうことができるでしょう。

因みに、モートンが作曲した『King Porter Stomp』は、まさにアメリカンウォーターフロントで聴くことができます。

 

 

では、この曲でお別れです。(突然のラジオ風)

それでは、よい休暇を!

 

参考サイト

The Immigrant's Statue: https://www.nps.gov/stli/learn/historyculture/the-immigrants-statue.htm

 

参考文献

小田基『「自由の女神」物語』晶文社,1990.

笹田直人ほか編著『世界文化シリーズアメリカ文化55のキーワード』ミネルヴァ書房,2013.

  • 2017.12.23 Saturday
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